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EC運営担当者ノート
ECサイトの集客施策7つとECマーケティングの全体像

ECサイトの集客方法8選と、知っておきたい全体像

こんにちは、黒子のEC EC運営サポートチームです。

ECサイトを立ち上げたものの”集客ができない“と悩んでいるEC事業者の方は多くいます。ECサイトの集客ができない背景の一つには、コロナ禍の影響もあり参入障壁が低く需要が上がったEC事業への新規参入が大幅に増えた(=競合が増えた)ことも影響していますが、単純にマーケティング戦略を考えていなかったという事業者もまだまだ多い印象です。

ECのマーケティング戦略を持ち日々PDCAを回しているEC事業者と、マーケティング戦略を持たないEC事業者の格差はますます広がっています
「ECサイトを作ったら売れる」「良い商品なら売れる」「他社より低価格なら売れる」という時代は過ぎ、自社ECサイトのマーケティング戦略を持たないEC事業者は勝てない市場になっているのです。

中でもAmazonや楽天市場などのショッピングモール型への出店ではない自社ECサイトは、マーケティングを一から構築する必要があり、ショッピングモール型に比べて自由度が高い分、マーケティングコストが高くなる傾向があります。

それではECマーケティングの全体像を見てみましょう。
大きく「集客」「接客」「LTV最大化」の3つのフェーズに分かれています。

ECサイトの集客施策8つとECマーケティングの全体像

EC事業者は、それぞれのフェーズで施策を立案・実行・検証し続けなければなりません。この施策サイクルを回して、自社ECの最適解が見つかれば、そこに一気にマーケティング資源(人材・予算)を集中投下していくことで利益の最大化をはかります。

今回は、ECマーケティングの中でも最初の「集客」に焦点を当てて、集客施策8選とそれぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。

自社ECサイトの集客は難しい?

売れるECサイトを作るためには、まずは多くの人に自社のECサイトを認知してもらう必要がありますが、そのためには様々ある集客施策を試して、ECサイトが見込み客の目に触れる機会を増やすことが重要です。

何度も言いますが、自社ECサイトの集客は簡単ではありません。Amazonや楽天などのショッピングモール型と違い、自社ECサイトは見込み客の目に触れる機会が少ないためです。

どんなに優れた商品でも、新しいECサイトやブランドは、ターゲット層に認知されていません。
マーケティングに力を入れないままだと検索エンジンで上位表示されるのも難しく、何年経ってもターゲット層が自社ECサイトに辿り着くことはないのです。

ECサイトの集客施策8選

自社ECサイトで取り扱う商品やターゲット層、競合の戦略によって、自社ECが打つべきマーケティング施策は異なりますが、EC事業にはさまざまな集客施策があるので、自社ECに合った集客施策を今すぐ実行してみてください。

ECサイトに集客する方法(広告編)

中長期的に効果が現れる集客方法と、すぐに効果が現れる集客方法があります。
まずはすぐに効果が現れるECサイトの集客方法を見ていきましょう。

EC集客方法1. Googleショッピング広告(有料掲載)

Googleショッピング広告は、Googleで検索したキーワードに連動して、ショッピングタブの検索結果の上位に表示される広告です。
Googleで検索したキーワードに合わせて「関連度の高い商品」が表示されるため、購買意欲の高い見込み客に自社の商品を知ってもらうことができる点がメリットです。
テキストだけでの検索結果よりも、商品画像や価格が表示されるGoogleショッピング枠はクリックされやすいため、ぜひ積極的に活用してみましょう。

EC集客方法2. リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahooで検索したキーワードに連動して、検索結果の上位に表示される広告です。
購買意欲の高いターゲット層にアプローチできる点が、メリットです。
見込み客が入力したキーワードに合わせて広告表示するため、購買意欲の高いユーザーにもECサイトを知ってもらうことができます。
リスティング広告の設定は一度設定したら終わりではなく、何度もターゲティングやコピーライティングを作成し試してPDCAを回しながら、費用対効果の高い集客ルートを見つけましょう。

EC集客方法3. バナー広告

バナー広告は、Webサイトに画像や動画、アニメーションなどのバナーを貼り、ECサイトへの訪問を促す広告です。
自社ECサイトで取り扱う商品・サービスを画像や動画で視覚的にも分かりやすくPRでき、認知度の向上にもつながります。
バナー画像も一度作ったら終わりではなく、バナー画像を何枚も作成して何度も試したりとPDCAを回しながら、費用対効果の高い集客ルートを見つけましょう。

EC集客方法4. アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、企業や個人にECサイトの広告掲載を依頼し、商品購入やサービス登録などにつながった場合に報酬を支払う広告です。
低リスクな高い点が、メリットです。アフィリエイト広告は成果報酬型のため、広告費用が無駄になりません。
一方でデメリットは、誇大・虚偽広告のリスクがある点です。訴求内容は広告を掲載する企業や個人が決定するため、ECサイトの意図していない訴求内容になる場合があります。

EC集客方法5. SNS広告

SNS広告は、InstagramやFAcebook、X(旧Twitter)などの広告枠に出稿する広告です。
ターゲットを細かく設定できる点がSNS広告のメリットになります。年齢や性別、地域などで細かくターゲティングできるため、商品やサービスのターゲット層に効率よくアプローチできます。
例えばInstagramの利用率は、10代・20代では70%以上である反面、40代・50代では50%をきり、60代では約21%となっていたりするため、自社ECサイトで取り扱う商品やターゲット層に合ったSNSを選定するようにしましょう。

EC集客方法6. SNS×動画広告

動画広告を活用すべき主要SNSは、YouTubeやInstagram、Facebook、TikTok、LINEです。
短時間で多くの情報を伝えられる点が、動画広告のメリットです。動画広告は静止画やテキストでは伝わりにくい情報を伝えられるため、商品・サービスを短時間でわかりやすく訴求できます。
一方でデメリットは、制作費用と時間がかかる点です。自社で動画を制作できない場合は、制作会社や専門家に外注する費用が発生します。テキストベースや静止画の広告に比べて制作期間が長くなることは、事前に理解しておきましょう。

参考:総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

ECサイトに集客する方法(中長期・無料編)

続いて、中長期的に効果が現れる無料の集客方法を見ていきます。

EC集客方法7. SEO対策

SEO対策は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページで、狙うキーワードでの上位表示を目指す施策です。
上位表示している間は、何もしなくてもある程度の集客力が見込める点がメリットです。コンテンツ作成に費用がかかるものの、検索結果ページで上位表示できると、追加の広告費用をかけずに継続的な集客が期待できます。
一方でデメリットは、成果が出るまでに時間を要する点です。狙ったキーワードで上位表示を取るためには、ブログやコラムの更新や、高品質のコンテンツの作成に加えて、ECサイトの信頼性や専門性も高めておく必要があるため、成果がでるまでに時間がかかります。

ブログはテキストがメインのため、商品ページで伝えきれない情報を分かりやすく伝えられ、見込み客の悩みや不安をキーワードに盛り込むことも可能です。
ブログで質の高い記事を更新し続けると、検索エンジンからの評価が上がり、上位表示されやすくなります。
間違った運用ではない限り、必ず成果が現れるので、根気強く取り組んでみてください。

EC集客方法8. InstagramやTikTokなどのSNS運用

SNS運用は、ECサイトのSNS公式アカウントを作成し、商品・サービスに関する情報を発信する施策です。
SNSの拡散力を使って集客できるのが、メリットです。リポストやシェアなど、SNS特有の機能でECサイトの認知度を向上できるため、集客につながります。
集客に効果的なSNS運用をするためには、商品やサービスに合ったSNSを選び、コンセプトを決めることが重要です。
例えば、化粧品やアパレルはInstagramやTikTok、ゲームはYouTubeやTikTokなど、扱う商品やサービスによって訴求しやすいSNSは異なります。
各SNSの特徴を理解したうえで、最適なSNSを選択しましょう。

一方でデメリットは、短期間では効果が出ない点です。
SNS運用で効果を出すためには、認知してもらった上でファンになってもらう必要があります。そのため、フォロワーを増やすための施策を考えて実行しながら、中長期的に運用しなければいけません。
すぐに効果が出ないため、継続するだけでもハードルが高いです。一方で、続けるだけで差別化しやすいという側面もあります。

まとめ

自社ECサイトは、ショッピングモール型への出店に比べ集客が難しいため、売れるECサイトにするには、多くの人に自社のECサイトを認知してもらう必要があります。

それぞれの集客施策の特徴やメリット・デメリットを理解し、自社の最適解を見つけ、ECサイトがターゲット層の目に触れる機会を増やしていきましょう。

ECサイトの運営のことなら、黒子のECにご相談ください。

黒子のECは、自社ECサイトの運営支援に強いマーケティング会社です。
EC運営サポートでは、EC事業者様の日々のルーティーン業務から、リサーチや画像制作、メルマガの制作など専門の業務やzoom相談までEC運営に不可欠な業務を代行し、売上ではなく利益を追求する体制づくりを支援しています。

今回ご紹介したECの集客施策について「最適解を見つけて売上を上げたい」「相談相手が欲しい」「そもそもマーケティング施策を考えてなかった」という事業者様は、zoom相談で施策の壁打ちや相談をいつでもできる環境をご用意します。
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